突然ですが、皆様はお住まいの都道府県内の故郷や出身地を尋ねられたら何処と答えますか?
私の場合は引っ越しの回数が多かったこともあり、自分がいわき市民という感覚があまりなく、未だに引っ越し先というイメージが先行しています。
そのため、もし故郷を尋ねられたら物心付いた会津若松市と回答します。(ちなみに出生地は郡山市)
というわけで、『第3回うつくしま、ふくしま、ジャーニーラン』の後半部分です。(前回の記事はこちら)
会津若松市に入っただけでノスタルジーを感じてしまいます。
もうスタートから9時間以上経過しているのにテンションも上がるばかりです⤴
他の大会でも会津市内を走ったことはあるのですが、夜中を走るのは勿論これが初めてです。
こういった景観の数々が見られるのも魅力です。
夜中だったので、鶴ヶ城を始めとした名所は見えず、立ち入れず……💦
◎鶴ヶ城入口
◎近藤勇&郡長正の墓
さて、ここからが文字通りコース最大の山場である背炙山に挑みます⛰
67km地点から76km地点までの約9kmで600mを登ります。
単純計算で三崎公園のあの上り坂より傾斜がきつく、ここは完全に歩きました。
山道は舗装路ではあるものの、街灯もなく完全に真っ暗であるため、自分のライトと前を行くランナーの点滅灯などを頼りに進みます。
山の中は秋の虫と、梟の鳴き声が心地よく聞こえました。梟のホウホウというあの鳴き声を生で聞いたのも随分久しぶりです🦉
ちなみに、一度だけ近くの藪からガサガサという音が聞こえたのですが、あれはもしかすると熊―――ではなく、小動物だったのでしょう。多分……🐻
◎第4エイド 会津若松市背炙山レストハウス(76.2km地点) 2時10分頃
9kmを登りきるのに1時間50分かかりました。
このエイドでの食事や水分は豊富に揃っており、カレーライスや豚汁など纏まった食事を取ることができました。
レストハウスを後にして、背炙山を6kmほど反対側に駆け下ります。
走らないと寒いんです。登る前に市内で15度の表示を見たので、おそらくこの標高だと12度程だったと思います。
5時過ぎになってようやく夜が明けてきました🌄
15時間以上運動を続けるのは初めての経験なのですが、意外と眠くならないものです。
これも常日頃から夜勤で鍛えられ不規則な生活にも慣れている成果かもしれません。
前夜は真っ暗で見えなかった猪苗代湖に戻ってきました。
曇り空なのが残念ですが、景色や波の音には癒されました。
◎第5エイド 郡山市舟津公園駐車場(98.4km地点) 6時25分頃
ここまで来ると、他のランナーの皆さんも一様に疲れた表情をしておりました。
普通のウルトラマラソンなら、もうすぐ終わる距離なのにまだ30km近くありますからね😅
この先、100kmを過ぎた辺りから10km程はコンビニも自動販売機も無い我慢の時間となります。
走りと歩きを繰り返してきた両足も疲労と肉刺(まめ)で限界に達し、残りの20数kmはほとんど歩きました。
◎特別エイド 郡山市湖南線沿い駐車場(111km地点?) 8時40分頃
本来はこの場所にエイドは無いのですが、今回私設エイドが自粛ということで大会本部で設けたそうです。
スタッフの方から、「充分間に合うよ」というお墨付きもいただきました。
あとはひたすら県道6号線を進むのみです。
種類の違うサギ同士が仲良く並んでいたので思わず撮影。
ようやく郡山市内に戻ってきました。日差しも出て気温がグングン上がっているのを肌で感じます。
ゴール地点の看板が見えてきました。いつもの事ですが散々苦しんだのに終わるのは何だか寂しい。
スタッフの方が出迎える中、無事ゴールすることができました。(完走証はこちら)
127kmを22時間30分、かなり最下位に近いかと思ったらそうでもなかったようで。
走行距離も走行時間も新記録なので記念撮影もスタッフの方にお願いしました📸
今回、長丁場の苦しいレースを完走したことで、自分への自信を付けることができました。
当ブログをご覧になっている皆様も、もし学業や職業で鬱々としている事があれば、何か別なことに短期間でも自ら挑戦してみることをお勧めします。
それを乗り越えて自信へと繋がれば、現在抱えている悩みや困難もきっと跳ね除けられるのではと思います。
【おまけ】
翌日の9月22日(火)、利用者様や入居者様に結果を報告いたしました。
完走に対する称賛や、疲れを心配する温かいお言葉をいただくことができました。
毎度の応援と労い、誠にありがとうございます。今後の業務に対する励みになります!😊
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